1960年代アメリカで歌手として活動し、代表曲「I Love Onions」をリリースするも、その後活動をやめてしまったSusan Christie氏について調べてみました。
Paint A Lady
自分が彼女を知るきっかけは、2006年にFinders Keepers Recordsからリリースされた彼女のアルバム「Paint A Lady」でした。収録されている曲はサイケ色を帯びたフォーク(アシッドフォーク?)で、どちらかといえば大衆向けではない作品です。
このアルバムは長らく日の目を見ずにいた未発表作(製作は1971年らしい)で、アルバムを製作している途中に契約していたレーベルから「商売にならない」と言われ、リリースの話がなくなってしまった経緯があるようです。
Paint A Ladyより前の作品
Paint A Ladyを制作する前は、代表曲「I Love Onions」や「Toy Balloon」、「Tonight You Belong To Me」(Nancy Sinatraで有名な曲。邦題は「いちごの片思い」)といったポップな曲がメインでした。
Wikipediaにある情報を読む限り、Susan Christie氏自身はポップソングに飽きて、もっと自分のやりたい音楽があり、それがPaint A Ladyに収録されているような曲だったという感じなんですかね。結果として、(上述の通り)商業主義的なレーベルの意向で未リリースで終わってしまったんですね。
発掘
Paint A Ladyが未発表で終わっていたわけですが、どうやって2006年にリリースするに至ったのか気になりますよね。
お蔵入りだったPaint A Ladyのマスターテープと音源のコピー(プライベートでプレスしたもの)が3部だけが残っており、彼女の家で長らく眠っていた状態だったようです。その後何十年も経ち、2000年代初頭にKeith D'Arcy氏(レコードコレクター・リイシューのプロデューサー)からコンタクトを受け、コピーの1つを彼に提供し、そしてAndy Votel氏(Finders Keepers Records創設人物)に共通されてリリースに至ったようです。
胸熱なドラマがあったんですね。
おわりに
当時は評価されていなかったけども、現代になってコレクターたちなどに評価を受け、注目されるのは良いですよね。知られざる曲は、まだどこかに眠ってるんでしょうかね。