Sonderdezernat K1は1972年から1982年までドイツで放送されていた探偵ものシリーズのテレビドラマです。
読みはソンドァーディズィナット・ケイワン。(なのかな?)
今回はこのドラマで利用されている音楽(所謂、スコア)が格好良すぎるので、記事にして紹介したいと思います。
紹介するアルバムはドラマのスコアを収録した Sonderdezernat K1 - Original Soundtrack Music From The German TV Series(2012年リリース)です。
Sonderdezernat K1
Norddeutscher Rundfunk(NDR, 北ドイツ放送局)のプロデューサーであるHarald Vock氏が脚本・監督され、ドラマを成功させるためには「良い音楽」が重要という考えのもと、ドイツの映画音楽作曲・編曲家として著名なMartin Böttcher氏と契約を結びました。
ドラマ内容を表現するかのようなダイナミックかつグルーヴィーなメインテーマが完成し、ドイツのテレビドラマの中でも好評だったようです。シリーズ中では、様々な楽器バージョンで録音したメインテーマが利用されていました。(このアルバムには、それらの音源が収録されています。)
余談ですが、90年代にHilconaという会社が、このメインテーマのメロディをアレンジした曲をコマーシャルで使用してたこともあるようです。(キャッチーなメロディで、人気を博していたことが分かりますね 🤔)
シリーズの人気の高まりに伴い、ドイツ音楽レーベルのTelefunkenからメインテーマに加えて、いくつか異なるバージョンの曲を12曲収録したアルバム Martin Böttcher Und Sein Orchester(1979年)が発売されました。
ただし、そのアルバムにはシリーズ中で利用されていた曲が全て収録されておらず、再録音したもので厳密にはオリジナル録音の音源ではなかったようです。
オリジナル録音でリリースしたいというMartin氏の希望もあったようですが、叶わずの状態でした。
その後、時は経ち、Martin氏所有のオープンリール・テープ束から偶然マスターとなるテープが発見されたことで、2012年にオリジナル録音の音源収録の Sonderdezernat K1 - Original Soundtrack Music From The German TV Series がリリースできたようです。
メインテーマ
メインテーマであるSonderdezernat K1は冒頭から飛ばしてる感じがたまらないですね。 その後の展開も最高です。
車に乗ってエンジンかけた直後や何か物事をしはじめるときなどに聴いて、気分上げていくのに良いかもしれません。
その他、おすすめ曲
メインテーマ以外にも、ファンクなものからまったり聴けるメローなものまで、アルバムに収録されています。
個人的なおすすめの曲を以下にリストアップしておきます。
- St.-Pauli-Beat
- Bubi-Thema
- Warten Auf Die Rockergang
- Verfolgungsjagd
- Oelker Auf Abwegen
- Flucht
- Flucht (Alternativ)
- Ernie Und Der Erpresser
アルバムのライナーノーツにはいくつか写真が載っているので、曲と共に雰囲気楽しみながら聴くのも良いかと思います。
調べてみたら、Spotifyで配信されているので、是非聴いてみてください。
おわりに
今回紹介した曲をはじめて知ったのは、7年前くらい(2013年頃)に偶然聴いていたポッドキャストでスコアが流れているのを聴いてからでした。昔の海外のドラマって翻訳・吹き替え版がなかったり、もちろん広告もされないので知る機会ってほぼないですよね。
当時はアルバムを買って、そして聴いて満足していたのですが、ライナーノーツやインターネットにある情報を翻訳して調べてみると、アルバムをリリースする背景などいろいろなことが分かって とても興味深かったです。