だいぶ前の話になりますが、スイスのショップからインターネットで購入したレコードのうち、Patricia Rappaz-Morandという女性歌手の作品がありました。なぜ購入したかは忘れましたが、たぶんジャケ買いでしょう。
当時は検索してもDiscogsぐらいしかヒットしないため、Discogsに掲載されているもの以上の情報はわかりませんでした。
調べてみた
改めて、インターネットやレコードのジャケットに書かれたテキストをもとに調べてみました。
1970年代あたりに活動されていた歌手と思われます。生まれは不明ですが、レコードの製作がスイスと書かれているため、おそらくスイスの方。
作品は2枚リリースしており、いずれもラベルを見る限り自主制作盤のようです。
作品名は下記の通りです。
- De La Cause Des Ennuis Des Dames (リリース年は不明, ファーストアルバム)
- A Huis Clos (リリース年はおそらく1975年)
De La Cause Des Ennuis Des Dames
Jacky Laggerという方が編曲からほとんどの楽器を担当されています。Wikipedia、さらにご自身のWebサイトがあるので気になる方はご覧ください。派手な風貌のおっちゃんですね。😂
Jacky氏とPatricia氏がどういう接点なのかは不明です。Jacky氏が1950年生まれで 、この作品がおそらく1970年前半ごろだと思うので、ちょうどミュージシャンとして活躍の場を広げようと精力的に活動していた頃なんですかね。あくまで推測です。
収録曲はフォーク、カントリー調のもので、正直びみょー...って印象でした。ただ、裏ジャケの写真が良いですね。やはりギターと女性は映えますね。
A Huis Clos
ファーストアルバムに続いてリリースしたA Huis Clos。編曲は詳細不明のElmaという方が担当されています。他、複数の ミュージシャンが参加しており、ファーストに比べると力入れている印象です。
裏ジャケに大量のテキストが書かれているのですが、一部の単語は読み取れますがほとんどが読めない(ランダムな記号の配列?)です。どこかの言葉なんですかね。 解読できた方はこっそり教えてほしいです。
さらに調べてみた
13 étoiles : Reflets du Valais = Wallis im Bildという雑誌(情報誌?)の1975年10月号の1ページにPatricia Rappazについて書かれているものを発見 しました。 (Gaby Zryd-Sauthierという方がコメントされています)
https://core.ac.uk/display/43662918
当時の情報誌を電子化して公開してくれていることに感謝です。
書かれている内容を読むと、どうやらファーストアルバムはあまり評価されていなかったようです。しかし、それを受けて彼女はセカンドアルバムで巻き返しを図ろうとしたみたいですね。実際どうだったのでしょうか。セカンドアルバムでリリースが終わっているところを見ると、芳しくなかったのでしょうか。
おわりに
2012年頃に手に入れた作品で情報がほとんどありませんでしたが、改めて調べてみると僅かですが情報が見つかりました。どんな人物だったのか、その後どうなったのか等については残念ながら分からないままでした。
今もどこかで暮らしているのでしょうか。願わくば新しい情報が出てきてほしいです。